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研究2021.08.24

不妊治療の実態の大規模調査

不妊治療の実態の大規模調査が報告されました。医療機関や当事者のアンケート結果もあります。

この大規模調査のために設置された研究会には9名の委員が招聘されました。

本学の森明子教授は、唯一の女性委員であり、看護学の専門家としてご参加なさいました。



令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業費補助金 不妊治療の実態に関する調査研究 | 社会保障 | 野村総合研究所(NRI) https://www.mhlw.go.jp/content/000766912.pdf



多面的な分析を行っている本調査ですが、特筆すべきは当事者1636名を対象に行った大規模調査です。

本調査では、経済面、治療の意志、治療内容等、質問項目は多岐に渡ります。


ここでは養子縁組に関しての項目をピックアップします。

この項目は、下記のように報告されています。

「養子縁組や里親制度の利用意向について、「利用するつもりはない/なかった」と回答した割合は男性より女性の方が多い結果となった。年齢別では、比較的年齢が若いほど、「利用した・または利用を検討した」と回答していた。」




多様な家庭が増えつつある現代では、より若い世代のほうが養子縁組への理解があるというのはその通りでしょう。

一方で、「養子縁組を利用するつもりはない/なかった」のが女性で多いという結果はいかがでしょうか。

本邦では、まだ家事や育児の主な担い手は女性であるためでしょうか。

あるいは、不妊治療に取り組む女性は、自分で妊娠・出産したいという気持ちが強いためでしょうか。

皆さんはどのように思われますか?



この記事を書いた人
髙畑 香織​ (講師)
Kaori TAKAHATA (Ph.D, CNM)

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