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コラム2023.11.28

ノンメディカルな卵子凍結について

第37回日本助産学会学術集会のプログラムの1つ教育講演3「生殖補助医療の現在と未来」(演者:片桐由起子先生(東邦大学医学部 産科婦人科学講座) )の座長を務めました。この講演の中でノンメディカルな卵子凍結についてのお話がありました。”卵巣・卵子の時間を止める””妊娠する可能性を残す””キャリアに時間を使うことができる”などのメリットがある一方、”妊娠を保証することはできない””出産率が低い””高齢妊娠のリスク””身体的・経済的負担がある”などのデメリットもあります。1人の子が生まれるために10~15個の卵子が必要だそうです。また、今までのところ、凍結卵子の9割が使われておらず、それはパートナーがいない、自分の体内の卵子で妊娠したというような理由からのようです。メリットばかりでもデメリットばかりでもないフラットな情報提供と、十分な理解と納得に基づいた選択ができることを望みます。

この記事を書いた人
森 明子​ (大学院研究科長・教授)
Akiko Mori (Ph.D., C.N.M.​)

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